エネルギー管理士(熱分野)合格にむけた勉強法と参考書を紹介します

あなた
エネ管を受験することになったんだけど、どんな勉強すればいいのかなあ〜

 

今回はエネルギー管理士(熱分野)の勉強法と参考書について解説します!

 

私は2021年にエネ管の熱分野を受験し、1回目で合格することができました。

 

今回、今後エネルギー管理士を受験する方に向けて、私なりの勉強法や参考書を紹介したいと思います!

 

少しでも参考になれば嬉しいです!

 

その前にまず、言いたいことがあります。

 

 

 

 

 

 

エネ管試験はちゃんと勉強しなければ合格できません!!

 

もしかしたら、会社の先輩の話やネットの合格者のコメントを読んで、

「エネ管は1ヶ月くらい勉強すればいける」

「過去問解いとけば余裕で合格できる」

 

という情報を信じている人がいるならば、痛い思いをするかもしれません。

 

そういうことを言っている人の内、極少数は本当に頭がよくて、もしくは十分な予備知識があって合格したのかもしれません。

 

しかし、その他大半が、「ほとんど勉強しなくても受かったわ〜俺賢いわ〜」とマウントを取りたいがために言っている言葉に過ぎないでしょう。

 

 

そんな言葉に騙されて試験中に後悔しないように、自分の知識レベルと相談しながら勉強時間を確保しましょう。

 

(追記)その他のオススメ記事はこちらです!

・私が合格した5つの技術系資格の取得難易度を超主観的に評価してみた

・エネルギー管理士(熱分野)を受験するので、試験内容と難易度を調査してみた

 

エネ管の受験体験記はこちらに記載しています!

・エネルギー管理士試験(熱分野)を受けてきましたので、感想をまとめます。

・エネルギー管理士試験(熱分野)を受けてきましたので、感想をまとめます。part2

 

私の勉強時間と自己採点結果

 

まずは私の勉強時間と2021年度の試験の自己採点結果を報告します!

 

 

私は4月に過去問と参考書を一通りそろえ、5月頃から勉強開始しました!

とはいえ、5月からフルパワーで勉強できるはずもなく、6月は月の半分以上を宿泊出張に行っていたため、そこまで勉強できませんでした。

 

7月に入ると、週5日程度は机に向かっていたと思います。

さすがに趣味や遊びの時間も欲しいので毎日欠かさずというのは無理でしたが、平日あまり勉強できなかったら、週末にたくさん勉強するといった具合にバランスを取りました。

 

4月:参考書と過去問購入

5月:1週間に3時間程度勉強

6月:1週間に5時間程度勉強

7月:1週間に15時間程度勉強

8月:1日に3時間程度勉強

 

合計勉強時間:約110時間

 

 

そして、自己採点結果ですが、

課目Ⅰ エネルギー総合管理及び法規 172/200(86%)
課目Ⅱ 熱と流体の流れの基礎 184/200(92%)
課目Ⅲ 燃料と燃焼 98/110(89%)
課目Ⅳ 熱利用設備及びその管理 238/280(85%)

 

各課目60%以上の得点率で合格なので、かなり余裕をもって合格しました!

 

結論:勉強時間110時間で一発合格できる

 

 

 

 

 

 

 

なわけないです!!

 

私はそもそも大学の専攻が化学工学だったため、すでに熱力学や流体力学、伝熱工学は勉強済みでした。

課目Ⅱはランキンサイクル等の蒸気サイクル以外はすでに理解していました。

 

さらに課目Ⅲは、公害防止管理者(大気一種)の試験内容とかぶっているので、この課目もすでに勉強済みでした。

 

ですので、

課目Ⅱ:合計120時間くらいは大学で勉強してたはず

課目Ⅲ:合計30時間くらいは公害防止管理者試験の時に勉強してたはず

 

この2つの勉強時間を先ほどの110時間に加えると、

合計勉強時間:260時間

は予備知識がない人にとって必要になってくると思います。

 

260時間というと、毎日3時間の勉強を3ヶ月継続させる必要があるので、結構大変です。

 

ということで、自分の予備知識のレベルをまず知り、そこから勉強計画を立てるのが重要です。

 

使用した参考書

 

続いて、私が使用した参考書を紹介します!

 

まずはこちらの過去問題集。これは必須中の必須。鉄板中の鉄板ですね。



続いて、省エネルギーセンターから出版されている公式テキストです。

公式テキストは課目ごとに1冊あり、合計4冊あります。


※リンクから購入できない場合は、省エネルギーセンター(リンク)から直接買うのが良さそうです。

 


私はこの5冊で試験に挑みました。

公式テキストは高額なので、メルカリやヤフオクなどを利用すればOKです。

私は課目Ⅰだけは新品で購入し、その他はメルカリで半額程度で購入しましたが、特に問題ありませんでした。

中古の購入価格はこちら(リンク)の記事にまとめています。

 

課目Ⅰだけは法改正や統計のバージョンアップもあるので、一番新しいものを買うことをおすすめします。

ここは惜しんではいけないところです。

 

私は、公害防止管理者(ダイオキシン類)受験の際に、費用をケチって中古の参考書を購入したのですが、せっかく覚えた統計が古くて、不正解となった苦い思い出があります。

 

また、全課目が網羅的に記載されている参考書も購入しようかなと考えたんですが、公式テキストが結局一番詳しく書かれていので、不要と判断しました。

 

 

あと、もう1冊重要な参考書を忘れていました。

 

 

それは、勉強ノートです。

 

過去問を何回解いても間違えてしまう知識や、自信がない知識は、勉強ノートに公式テキストの内容や過去問の解説を書き写し、勉強毎に読んで復習しました。

試験直前もこのノートをチェックしました。

 

個人的には、このノートに書き写して、復習するという方法が良かった気がします。

 

勉強法

 

勉強法はシンプルで、

過去問5年分を全問理解するまで解き続ける

というものです。

 

「過去問を解く」というのは、文字通り”解く”という意味ではありません。

 

例えば次の問題

燃料と燃焼(2020年)

燃焼排ガス中の酸素の分析法として、電気化学酸素計があるが、(12)方式と(13)方式がある。
一方、排ガス中の硫黄酸化物の分析において、紫外線吸収方式は共存する(14)の影響を、紫外線蛍光方式は共存する(15)の影響をそれぞれ無視できる場合〜(略)〜に適用できる。
この問題の正解は
(12)ジルコニア
(13)電極
(14)二酸化窒素
(15)炭化水素
となっています。

 

これを文字通り”解く”だけだと、この問題と同じ問題しかできるようになりません。

 

しかし、この問題が解けた上で、
・酸素の磁気式分析法
・硫黄酸化物の他の分析法
などをテキストを読んで理解すれば、類似問題が出た時にも対応することができます。
実際、2021年は酸素の磁気式分析法が出題されました。

 

このようにその問題が解けるようになっても満足せず、その周辺の知識も押さえるように心がけることが重要だと考えます。

 

過去問は同じ問題を何回か解いていると、無意識に暗記してしまい、解いている”つもり”になってしまいますので注意しないと危険です。

 

 

また、過去問は時間の許す限り昔の問題も解くべきですね。

過去5年では見ないが、過去10年以内では出題されたという問題もちょいちょいあるみたいです。

 

 

(追記)その他のオススメ記事はこちらです!

・私が合格した5つの技術系資格の取得難易度を超主観的に評価してみた

・エネルギー管理士(熱分野)を受験するので、試験内容と難易度を調査してみた

 

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