公害防止管理者(大気1種)合格にむけた勉強法と参考書を紹介します!

あなた
会社で公害防止管理者を受けることになったんだけど、どの参考書使えばいいのかなあ

 

今回は、公害防止管理者(大気第1種)を受けようとしている方に、私の勉強法と使用した参考書をご紹介します。

 

私は、2019年と2020年10月に公害防止管理者(大気第1種)の試験を受験し、なんとか合格することができました。

 

この記事を読んでくださっている方の多くは、会社に取得するように言われた方や自己研鑽で受ける方が大半かと思います。

今回、そんな方達にむけて、私の勉強方法や参考書をご紹介します。

 

まず、 複数の工業系資格を受験してきた私から、受験者の方へ一言アドバイスをすると、

 

公害防止管理者(大気1種)を一発で合格するのはかなり難しいです

 

しっかり準備して受験に臨みましょう。

 

それでは記事に移ります!

 

公害防止管理者(大気1種)について

 

大気関係の試験区分と科目は以下になります。

 

大気1種は6科目全てを受験する必要があります。

問題は全て5択のマークシート式で、各科目の正解率が60%以上でないといけません。

 

ただし、合格した科目は、それを合格した年を含めて3年間は科目免除となります。

1年での合格は結構難しいので、私の周りの受験者は2〜3年計画で受験している人が多かったです。

 

公害防止管理者(大気1種)が難しい理由が、この出題範囲の広さにあります。

 

公害防止管理者(大気1種)の難易度について

 

次に、大気1種の難易度です(2021年度以降は免除申請ありなしでの合格率も公開されています)。

ここ5年の平均合格率は24%〜33%で推移しています。4人に1人の合格率なので、まずまずの難易度ですね。

 

 

 

ただし、免除申請なしの合格率は驚異の5%台とかなり低くなっています

 

ちなみに大気1種と水質1種のどちらの方が難易度が高いかを検討した記事もあるので、興味のある方はこちらをご覧ください。

【徹底比較】大気と水質どちらが難しい?公害防止管理者資格の合格率を比較してみた

 

私のベースの知識と合格年数

 

合格までの勉強量や勉強時間はもともとの知識量によってかなり変わってしまうので、私の受験勉強前の状況を説明します。

  • 大学では化学工学を専攻
  • 素材メーカーの技術者として勤務
  • ボイラー2級の資格所有

大学で学習した知識もちょくちょく出てきましたし、実務でプラントの運営しているので、かなり有利な方だと思います。

新入社員の時に自己研鑽で取得していたボイラー2級の知識も地味に役立ちました。

 

そんな私ですが、合格に2年かかりました。

1回目は4科目狙いだったのですが、落ちる気マンマンだった大気概論が幸運にも合格したため、2回目の受験は1科目のみとなりました。

 

次に勉強時間に関してです。

1回目の受験時

試験2ヶ月前から勉強開始。平日は疲弊しててほとんど無理でした。休日に3~6時間程度。

試験直前2週間前は平日1.5時間。休日に5時間程度。

累計勉強時間100時間くらいだと思います。

 

2回目の受験時

試験10日前から平日1時間、休日5時間程度。

 

私は状況的に有利だったので、1回目の試験も2ヶ月程度で5/6科目合格できましたが、予備知識がない状態ならば、感覚的に+2ヶ月は必要だったと思います。

 

私の勉強方法と参考書

 

私の勉強方法はシンプルで、

過去問をひたすら解く

→ 確実に解ける自信があれば○、そうでなければ×をつける

→ ×の問題は公式のテキストを読んでノートに書いて覚える

→ 過去問を1周解き終わったら、×がついた問題を解き直す

→ 繰り返し

 

という正攻法でいきました。

 

過去問1周目はほとんどわからなくて、やり終えるのがとても大変でした。

ただ、何周か解いていくと似たようなパターンの問題があることに気づいてくるので、そこからは割とサクサク進められました。

 

過去問はこちらの問題集を使用しました。定番中の定番です。

受験会場でかなり見かけました。

ネットにも過去問は転がっているのですが、この本は5年分の過去問と回答が綺麗にまとまっているのでオススメです。

 

 

公式テキストは定番のこいつです。通称”電話帳”ですね。めちゃくちゃゴツくていい値段します笑

本番では、過去問に似ているけど、テキストを読んでいないと解けない問題も多少あるため、過去問の解説だけでなく、その項目のテキストを読むのも大事かと思いました。


 

公式テキストは買わなくても良いという意見がありますが、個人的には買っておいた方がいいかなと思います

合格したからといって、すべてを理解できているわけではありませんし、知識も徐々に抜けていきます。

この本は試験が終わってからも教科書的に使い方ができるので、業務でわからないことがあれば結構参考になります。

 

 

また、私はこちらの参考書も一応購入しました。

この3冊を用意して、しっかり勉強すれば必ず合格までたどり着けると思います。
過去問を5年分解いて余裕ができてしまった人は、それより前の過去問も解いてみてください。
私はたまたま8年前の過去問を解いて、それと同じ問題が本番に出たのでラッキーでした。

感想

 

しっかりした根拠があるわけではないのですが、この試験は

  • 過去問を完璧にこなしておけば6〜7割得点
  • テキストを読み込んでおけば1〜2割得点
  • 捨て問1〜2割

という構成な気がします。

 

過去問がなんとなく解けるようになってもギリギリ合格できるかどうかのラインだと思います。

だいたい最後の2択までは絞れるのですが、そこで外してしまうんです笑

 

その中で残り1点を確実にとるためには、テキストを読み込んで、本質的な考え方を学んだり、これまで過去問に出ていなかった知識を学習したりする必要があります。