せっかく資格を取ったら、その資格がどの程度転職や給与に影響あるか気になりますよね。
もしくはこれから資格を取ろうと思っているけど、どんなメリットがあるのか知りたいですよね。
ということで今回、工業系の資格の中でもそれなりに有名な、公害防止管理者とエネルギー管理士(通称:エネ管)の市場価値を調査して比較してみました!
調査方法は、
1. ビズリーチで求人検索するときに、キーワードに「公害防止管理者」や「エネルギー管理士」と入力
2. 検索結果から、求人数と年収を調査
3. どちらの方が市場価値があるのかを比較検討
としました!
ビズリーチで求人を検索
まずは検索。
このように業種や勤務地は何も選択せず、単純にキーワードに資格名のみを入力して検索しました。
これで、そのキーワードが含まれている求人を検索できるはずです。
それでは次から検索結果にうつります。
公害防止管理者の求人数と年収
まずは公害防止管理者を検索したときの結果から掲載します!
191件、、
全国の割りに少ないような気もします(2021年2月8日時点)。
発電所や製造設備のプラントエンジニアの募集が大多数で、環境安全衛生のような管理業務の募集もあります。
年収は400万円〜1000万円のレンジで、500〜800万円の募集が多いです。
ビズリーチの求人ならよくある水準だと思います。
エネルギー管理士の求人数と年収
続いて同じことをエネルギー管理士でもやってみます!
求人数は668件でした!
公害防止管理者の求人数が191件でしたので、3倍以上ですね。
基本的には公害防止管理者と同じように、プラントエンジニアの募集が多いですが、サービスエンジニアや技術営業などのエネルギーの知識を活かした営業職の求人も多くみられました。
一方、年収のレンジは公害防止管理者と同じ400万円〜1000万円で、500〜800万円の募集が多いです。
まあ、メーカーに勤務する非管理職クラスの求人だとこの年収帯になりますよね。
公害防止管理者やエネルギー管理士は転職に有利か
残念なことに確認した全ての求人が以下のようになっています、、
応募資格には【必須要件】と【歓迎要件】があるのですが、公害防止管理者やエネルギー管理士は全て【歓迎要件】でした。
つまり、資格を持っていたら歓迎はするけど、持っているからといって採用に有利になるわけではないということ。
この資格を持っているだけで転職が楽になるということはなく、業務経験がある人が一応知識もあるよっていうのを示せる程度ですね。
私の働いている工場も公害防止管理者やエネ管が必要な工場に指定されていますが、工場で働いている技術者の何名かはすでに資格を有しています。
ですので、わざわざ有資格者を探すために求人を募集したりしません。
転職希望者が資格を持っていたらラッキーくらいにしか思っていないと思います。
やはり転職は経験重視ですので、もし転職を目的にこの資格を受験しようと考えているならば、他の勉強に時間を当てるか業務経験を増やした方が良さそうですね。
まとめ
今回、公害防止管理者やエネ管の需要がどの程度あるかをビズリーチを使って調査してみました。
結論、
- 求人数は公害防止管理者で191件、エネ管で668件とエネ管の方が圧倒的に多い
- 年収はどちらも400万円〜1000万円のレンジで、500〜800万円の募集が多い
- 転職に有利になるわけではない
持っていると資格手当がつく場合もありますので、まったく意味がないとは言いませんが、転職市場においてはそこまで重要視される資格ではなさそうです。