新卒で入社し、職場の雰囲気にも慣れてきた2、3年目の社会人の方。
ある日、何かのきっかけでこう思ったりする人もいるでしょう。
「この会社で定年まで仕事続けるの無理かもしれない」
今回はこういった人にむけてのアドバイスを紹介したいと思います。
私も同じでした
私が新卒で入社した会社は業務量が多く、残業時間が年平均60時間、休日出勤も月に数回発生していました。
2年目までは成長したい一心で仕事をしていましたし、社会人とはこういうものだと思い込んでいました。
3年目のゴールデンウィークくらいでしょうか。相変わらず休日出勤をしていたときに不意に頭にうかんできました。
「なんでこんなに頑張らないといけないんだろうか」
今まで自分の中で隠していたような感情が突然目覚めたような感じです。
そのときの私の心情は
- こんなに休日を犠牲にして働いているけど、自分の人生これで良いのか
- 転職も考えているが、どうやったら良いのかわからない
- 社会人3年目程度では良い転職ができるわけない
- せっかく苦労して入社したそれなりの会社だから簡単に辞めるわけにはいかない
- すぐに辞めたら根性なしと後ろ指をさされそう
といった感じで、毎日モヤモヤしながら働いていた気がします。
仕事に対するモチベーションも徐々に低下していきました。
同じように思っている人は案外多い
実は3年程度で離職する人は案外多いようです。
就職後3年間の離職状況(大学新卒者)
・2018年3月卒
大卒就職者数461,041人
1年目までに離職…53,326人(離職率11.6%)・2017年3月卒
大卒就職者数…458,500人
2年目までに離職…104,844人(離職率22.9%)・2016年3月卒
大卒就職者数…448,309人
3年目までに離職…143,360人(離職率32.0%)
3年間でおよそ30%の社会人が離職をしているのが現状です。
もちろん全員がキャリアを考えた離職というわけではなく、実家の都合や結婚などの個人的な理由もあるかと思いますが、それらを含めても、現在悩んでいるのは自分だけでなく、同世代の人も同じなのです。
私は結局転職を選びました
最終的にですが、私は結局転職を選びました。
このままで良いのかなと考え始めてから1年半が経過した頃に次の転職先が決定しました。
正直、転職は怖かったです。
お金に困っていたわけではないですし、転職しても別の不満がうまれて、結局また悩んでしまうという状況になる可能性があるからです。
それでも現状維持で行動せずに後悔するよりは、チャレンジして後悔した方が良いと考えました。
転職するしないに関わらず、転職活動はすべき
私は社会人なら誰でも転職活動はすべきだと考えます。
その理由は、以下の3つです。
- いつでもすぐに行動できる準備は必要
- 自分の市場価値を客観視できる
- 会社への依存度を減らせる
順番に解説していきます。
ちなみにですが、私の考え方は以下の本をとても参考にしています。
社会人なら必ず読むべき本です。
いつでもすぐに行動できる準備は必要
転職をしようとすると、それなりの時間がかかります。
転職で必要なアクションは
- 外面的なアクション:求人調査、書類作成、面接
- 内面的なアクション:自己分析、適性把握、業務棚卸し、軸の明確化
に分類できます。
もし本当が転職が必要になったときに、上のアクションを0から実施するとかなりの時間と労力が必要になります。
ですが、内面的なアクションを常日頃実施しておけば、倒産等の有事の際でも行動スピードが圧倒的に早くなります。
自分の市場価値を客観視できる
転職を意識すると、自分がしている仕事の意味を考えるようになります。
例えば、職務経歴書に記載できないような、日頃の雑用レベルの業務を可能な限り引き受けないようにしたり、効率化してよりクリエイティブな業務にシフトするなどです。
いざ転職しようとするときに、「あれ?俺って今の会社でしか使えないような業務しかしてないな」ということにならないようにしたいですね。
会社への依存度を減らせる
今の会社に依存しすぎていると、失敗したり、結果が出せない場合に精神的に疲弊してしまいます。
また、上司から嫌われないようにするため、行動が遠慮がちになったり、顔色を伺ったりと思うように仕事ができない場合もあります。
「どうせ転職するから」と開き直って仕事をした方が思い切って行動でき、人によっては良い結果も残せるのではないかと思います。
個人的な意見ですが、迷ったら転職すべきです
私は転職を考えてから、転職先が決定するまで1年半かかりましたが、その間はいつもモヤモヤして過ごしました。
もちろん仕事にも熱中できませんし、目立った成果も出せませんでした。
もっと早く転職に関する用意をしていれば、1年半も無駄にすることはなかったかもしれません。
最近は転職をサポートするサイトやエージェントで溢れかえっていますし、転職も当たり前の雰囲気になってきました。
転職に失敗しても死ぬわけではありませんし、もし失敗したらまた転職すればいいと思います。
転職しようかどうか迷うと考えている方がいれば、さっさと新しい仕事にチャレンジして悔いのないキャリアを歩みましょう。