ダブルブロック・アンド・ブリードがどのような仕組みなのか詳しく説明します

あなた
ダブルブロック&ブリードっていうフレーズを聞いたけど、どういう意味なのか知りたい

 

今回は、プラント設備の保全分野でよく利用される「ダブルブロック・アンド・ブリード」について解説していきます!

 

この単語自体は知っていなくても、装置を停止する時に当然のようにやっている場合や、会社の規程で必ず実施するように決まっている場合が多いかと思います。

 

プラント関係の仕事に携わる方は是非知っておきたい単語ですので、記事を読んでいただければ嬉しいです!

 

ダブルブロック&ブリードとは

 

ダブルブロック&ブリードとは、装置に供給されている高圧流体の流れを確実に遮断するためのバルブの設置方法のことをいいます。

 

 

図のように、装置と高圧タンクの間に、2つの閉状態のバルブ(ダブルブロック)と、その間に1つの開状態のバルブ(ブリード弁)を設置している状態のことです(赤い線は圧がかかっている状態)。

 

上の図の装置は大したことないものですが、実際のプラントではエア駆動の大型設備や、不活性ガスである窒素が充満しているタンクなど危険な装置がたくさんあります。

 

そういった装置をメンテナンスしている時や点検している時に、流体が流れて装置が急に動作したり、密閉空間に窒素が吹き出してしまったりすれば、大事故の原因となります。

 

そのため、高圧流体の流れを確実に遮断する必要があり、それで生み出されたのがこのダブルブロック&ブリードになります。

 

そもそも弁は漏れるもの

 

そもそも仕切弁だろうが、逆止弁だろうが、どんな精度の高い弁にも100%というものはありません。

 

実際のプラントでは、長期にわたって溜まった配管の汚れや異物が弁に噛み込んだり、弁のすり合わせについたキズ等によって、弁から流体が漏れ出るということは発生し得ることです。

 

そのような認識で、下の図を見るといかがでしょうか。

 

 

高圧タンクとバルブの間にバルブが1つだけあるパターンです。

 

もし、バルブAに不具合があり、エアが漏れてメンテナンス中に装置が作動したらどうなるでしょうか。

当然事故につながる可能性があります。


 

それでは次はいかがでしょうか?

 

2つのバルブが閉状態となっており、流体が漏れて装置側に流れるという可能性は少なくなりました。

 

バルブAが壊れていてもバルブBが正常に機能していれば流体を遮断することができます。

 

しかし、バルブAとバルブBが両方とも壊れている不具合が生じている可能性は0ではありません。

 

また、うっかりバルブAとBの間に残圧を残したままにしてしまい、さらにバルブBが不良だったため流体が装置側に流れてしまうという可能性もなくはないです(ほとんどないですが、、)

 


そこで生み出されたのがこのダブルブロック&ブリードです。

 

この場合、バルブAが壊れてても、バルブBが正常に機能していれば問題ありません。

 

バルブBに不具合があったとしても、バルブCのブリード弁があるため、高圧流体は外部に放散され、装置側に流れることはありません。

 

この場合だと、確実に流体を遮断でき、安全に装置のメンテナンスをすることができます。

 

ダブルブロック・アンド・ブリードの注意事項

 

ダブルブロック&ブリードは装置側に高圧流体が流れないような優れた仕組みですが、注意事項もあります。

 

それは、流体の放散口を適切な場所にすることです。

例えば、有毒な一酸化炭素COや不活性ガスの窒素が放散されて、付近に充満した場合、一酸化炭素中毒や酸欠といった災害に繋がりかねません。

 

配管の放散口は人が通行する高さから十分高くし、また、風向きにもよく配慮して設置することが重要です。

 

まとめ

 

ダブルブロック&ブリードは、装置に流れる高圧流体を遮断する方法として広く利用されています。

 

プラントエンジニアでしたら誰もが知っていることですので、新入社員の方や若手の方は是非おさえてください!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。